ちょっとしたキッカケで、
大町にある、今は営業をしていない
民宿『室屋』
を見学させてもらった。
緑の島からもベイエリアからも程近い大町の元民宿。
ここは『景観形成指定建築物』となっています。
歴史としては、
明治42年に海産商の森宇兵衛建てたのが始まり。
その後、日魯漁業会社が買い取り、同社の診療所として長年使われていた。
終戦の昭和20年に現在の所有者の親族が購入し、海運業を営んでいた。
その後、自転車店となり、昭和58年5月3日に民宿室屋として開業。
天井が高く柱も太く立派な建物で、釘を使わない構造。
『室屋』という名前は本家が青森で雑貨卸業を
営んでいたときの屋号とのこと。
部屋数も多く、若い者相手の商売をやってみたくて民宿を始めたらしい。
108年の歴史を誇る建物。
函館市のホームページにも景観形成指定建築物一覧として掲載されています。
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これをきっかけに景観形成指定建築物のことを調べてみました。
まずは、
指定建築物なので、条件に合った改修工事の場合、補助金も出ます。
補助金の考え方としては、
一物件につき、一度限りという訳ではない。
例えば、外壁のメンテナンスに使用した場合、
また、何年か経過し、外壁のメンテナンスに使用することもできる。
さすがに毎年は出来ないが、行政の規定で年数が経過すると復活する。
さらに固定資産税、都市計画税が減免される。
土地は対象外となるが、建物については1/2が減免。
ただし、一部を貸テナントにした場合、その部分を除いて減免。
しかし、全部を借家にするのは、全てが減免対象になる。
なんだかフシギ…。
うまいこと使用していけば、ランニングコストが抑えられるのでは?