
前回は6月に素人のみで挑んだ補修作業は、失敗、とは言い切れないが、雨漏りも解消せず。どうしたらいいんだろうか感がめちゃくちゃあり、だいぶ意気消沈していた。そんな中、まねきや代表の大志さんが、
「知人を通して知り合った秋田の茅葺職人が来てくれそう」
とのこと。
「めっちゃええやん!」
と、いうことで『茅葺再生プロジェクト』再開!またもや前回のメンバー+αに連絡!
まずは、大工の松崎さんに足場を立ててもらう!




なんだか最近お世話になりっぱなしやな〜。
そして次の日、またまた色んな人に集まってもらった!

引き続き大工の松崎さんに腐っていた軒を交換してもらった



めっちゃ早いな。いつの間にか終わってた。
そうこうしている間に茅葺職人の本間さんが軽トラに茅を積んで登場!

もう4時を過ぎていることもあり、今日は一通りぐるっと状況を本間さんと確認して終了!




明日からどういった作業をしていくかの指導を受ける


茅の状況としては、軒に近い部分がだいぶ土になっており、ある程度茅を取り除いて新たに茅を葺いていく必要があるとのこと。
『差し茅』という今ある茅を少し抜いたり引っ張ったりして、その間に茅を差し込む方法でもいいかなということだったが、腐った軒を取り換えることもあり、ここはある程度茅を抜いて新しくしていきましょう、とのこと。
場所場所によって色々方法があるらしい。細かいところから全て勉強になる。



次は屋根裏へ!

この茅葺の家は工法としては、よくある一般のものであるらしい。あと、明治43年の建物であるにも関わらず、構造は問題なく丈夫だとのこと。内側の茅は昔囲炉裏で十分に燻されているらしく、煤が多くついており、雨漏りはしにくくなっている。
煤が雨漏りを防ぐなんて!防虫になるとは聞いていたが。

職人さんの道具を1つ1つ見せてもらった。
動画にもまとめたのでどうぞ!


茅を整える道具『雁木』。杉の木の根元を使用して特注で作成してもらうらしい。

差し茅をする際に茅を持ち上げるのに使う丸太。縦の丸太に引っ掛ける金具をつけておき、茅を持ち上げた状態で支えるもの。

茅を最後に刈って揃える為のトリマー。

とても立派な鉈。

表から小屋裏に縄を渡すのに使う大きな縫針のようなもの。これも鍛治屋に特注で作ってもらうらしい。

雁木だけでもいいらしいが、これも整える道具

茅を引っ張る道具。差し過ぎた場合に引っ張ることもあるあしい。一番は茅葺屋根はかなり強く締めている為、少し引っ張り出したい場合も手でやると難しい場所もこれがあると引っ張り出せるという。
と、道具紹介を一通りしてもらって、だいぶ日も暮れてきたので、本日は終了!
とても気さくで本間さんがいい人という人柄も分かって、ますます明日からの作業が楽しみ!天候にも恵まれ、あと丸々2日間!どこまでやれるか!