
ついに集めた茅を使う時が!
暖かくなったら。と言っていたが、コロナがあって、なかなかどうするかがはっきりしていなかった。
そんな中、雨漏りが少しヒドくなってきていた。

借りてもらっている代表者の大志さんと話をし、近々とりあえずやってみましょう!となった。正直、やり方がいまいち分かっていない状態だったのが、ブレーキになっていたのかもしれない。
とにかくやることを決めてしまえば、あとはもうやるだけ!自らの人脈をフル回転させて、頼りになる人たちに声がけ!
陶芸家の大志さんはもちろん、『まねきや』の男手は決定している。あとは、やはり屋根のプロ、板金屋(アートルーフ工業)の成田くん。いつも何かとお世話になっている林業家の岡田さん。この家の軒が腐っていて冬が耐えられるか相談した際に支えを作ってくれた大工(松建)の松崎さん。スケジュールにより来れない人もいたが、自分の人脈最強メンバーで、誰もやったことない『差し茅』がついに始まる!

2つ返事で集まってくれた5人の頼もしい背中

もうこれだけでなんかサクッとできちゃいそう。俺がなんもせんでも…。
という訳には所有者的にもいかないので、成田くん操作の元、一緒に高所作業車に乗り込みやってみることに。内部は大志さんを筆頭に3人。どのあたりに差せばいいか指示を出してもらい、外から麻紐を渡す。



本当は屋根に上がれるといいのだが、どこを足場にしていいかが全く分からん!結構体勢がきつい!


しっかりと束にしていたので、そのままバンバン使えるかと思っていたが、結局ほぼ解きもっと少ない束にして差すしかなかった。やってみんと分からんな〜。

裏の方にもご協力頂き、敷地をお借りした。


足場をかけるにしても勾配がきついし、どうするのが一番なんだろか。昔の人はひょいひょい登っていたのだろうか。高所作業車無かったら無理やな。
高所作業車も自動制御がシビアに働くらしく、2人乗り込むとアームをあまり伸ばせなかったりと色々あるとのこと。という訳で高所作業車を操れる成田くんだけ乗り込み外側作業は任せることに。一番大変なとこ。



内部は内部で暗闇の中、奮闘中だった。

中も外も人員が足りており、余剰人員と成り下がる…。と、いうことでもっぱら撮影に回る!最近手に入れたドローンを駆使!



動画にもまとめてみた。
さらに!北海道新聞『みなみ風』さんにも取材して頂いた!
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/429230

ここを運営してくれている『放課後クラブ まねきや』さんもかなり面白いこと進行中です。どうぞご贔屓に!
https://www.facebook.com/かやぶきの家-まねきや-103809184528953/
ウィルスに負けない免疫力が鍛えられそうなクラブです!コロナで子供達の色々な対策も非常に考えさせられる時代。自然に溢れ、自然と戯れ、自然と生きる、こんな生活を子供時代から体験させられるのは、素晴らしい!
さて、茅については奥が深い。実際に差してみるとなかなか思うようには行かず。外側からはもう入れるところがないくらい密集していると思っても、内部からはまだ光が漏れている、という。差し方や縛り方でもコツがあるのかもしれない。
そして、数日後に雨が降った。
ここが試金石になるなと思っていた『X day』。残念ながら、報告は雨漏りがまだしているという。前よりは少なくはなっているそうだ。マジか…。
作戦練り直しをして、再チャレンジしかない。水の流し方を考えて差さないといけないかなと。あとは、どうしても難しい場合、板金と茅のとりあい付近に茅以外で何かしらの対策をしていかないといけないものなのか。
先人達のレベルには、まだまだ達しないだろう。これからもどうぞよろしく。