救出失敗

昭和6年建築の建物

ここは、西部地区ではなく、本町にある。

周りの建物が高層ビルなので、余計に異彩を放つ建物だ。

 

この建物が解体されることとなった。

 

なんとかならんかと交渉はしてみたが、

様々な理由の為、納得せざるを得ない。

所有者様ご本人も残念とのこと。

 

以前より内部がどうなっているかを見てみたかったので、

拝見させて頂き、所有者様に感謝したい。

 

玄関を入ってから、応接室を通って奥に向かうという独特な間取り。

この洋館部分を抜けると一気に和風に

和室もかなり雰囲気がいい

欄間やらなにやら色々外されて、

部分的に新たな場所へお引越し。

 

2階部分もまたいい。

そして、収納のような扉を開けると3階への階段がある。

そこを上がるとまた雰囲気が一変。

ちょっと協会のような雰囲気に。

そして、この襖に新聞が貼られている。

この時期の建物にはよく見られる。

やはり、湿気対策なのだろう。

昭和6年の函館新聞。

なかなか貴重ではないだろうか。

 

また、そこにある小物など目を奪われるものが多数。

 

何度見ても残念だが、割り切ろう。

こういうこともある。

救える可能性があるものは、救っていきたい。

 

たくさん使える素材。

ガラスや建具等々があるので、そちらだけでも新たな場所で活躍してほしい。


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