ついに壊される伝統的建造物

伝統的建造物が解体されることとなった。

これを最後にしてほしい。

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5月10日の写真

 

そもそも伝統的建造物とは、

『昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し,城下町,宿場町,門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。』

と、文科省のページに記載されている。

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『民家などの伝統的な建物が急速に姿を消し、歴史 的な市街地や農村景観が失われていきました。 昭和40年代に入るとこの状況に対する危機感 が募り、みんなが懐かしいと思う風景を大事に しながらまちづくりを進めようとする市民運動 が各地で起こりました。』

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市民運動が起こった結果、作った制度を市民が蔑ろにする、

このようなことでは、いいとこ取りをされて終わりなのではないだろうか。

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というのも、固定資産税を大幅に優遇され、

修繕を行う場合も補助金を活用できる。

ここの建物がどうしていたのかは分からないが、

『固定資産税を優遇され、補助金で維持をして、古くなったから建て替えます』

を許してたら、普通の場所となんら変わらない。

逆にとことん優遇を受けて、好きにやっていいなら、

得するだけとも取れる。

 

罰則金も50,000円て!

今までどんだけ優遇しといて、これ?

『今までの固定資産税優遇分と補助金全部返せ』

ぐらい規定しとかんと、抑止にもなんにもなってない!

 

そして、

『駐車場を作りたいから建て替えをする』

なんとも函館の今を表した言葉だと感じる。

西部地区にはバスも通り、市電も走っている。

なのに、めちゃくちゃ車社会。

 

そろそろ西部地区という括りがあるのだから、

1ユニットとしてブランド形成していく時期なのではないだろうか。

 

函館の観光産業で考えた場合、

西部地区で一体何割稼いでいるのか。

函館の市民にもここのあたりを周知してもらって、

もっと市民が大事に、市民が重要に、市民が愛する西部地区にして欲しい。

西部地区に移り住もうとする人に対して、

「なんで?」

「やめておいたほうがいい。」

とか、言わない函館が見たい。

 

街並がキレイな場所は、やはり建築計画等の規制が整備されている。

ドイツのフライブルクやスイスのツェルマット然りだ。

先進都市のポートランドも言うまでもなく。

スイスのツェルマットは街に一般車両に乗り入れを禁止しているし、

ドイツのフライブルクは、市民の大半が路面電車の停留所300メートル以内に住んでいる。

また、路面電車も深夜まで営業し、週末は24時間運行されている。

今回の件も『タラレバ』になるが、

車がなくても生活ができるのであれば、起こらなかった事態かもしれない。

いきなりは難しいが、コレを目指すべきなのではないだろうか。

 

昔(80年くらい前)は当然、一家に一台の車なんか無い。

そして、函館の街並みがいいのは、道路ギリギリに建物が揃っていることにある。

今、建物を建てると必ず家の前に駐車スペースでその分セットバックして建物がある。

住宅街の中ならそれでもいい。

観光地や商業地域では、せめて規制しようよ。

さらにこれが、古い街並みと混在するともうめちゃくちゃ。

 

これからの函館の20年は、西部地区をどう活かすかが。間違いなく重要ポイント。

そろそろ、みんなでどうにかしよか。


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