『若者向けの創業バックアップ助成金』がスタート!
35歳未満の創業者に対する助成らしい。
大学等を卒業した学生の4割が道外で就職。
この人口流出を食い止めたい。とのこと。
なるほど。
気持ちは分かる。
ただ、いきなり創業はせんやろ。
『就職や進学を機に函館からの流出を防ぐ』
これはどう考えても無理なのでは。
誰もが行きたがる有名な大学が無い。
誰もが知っている一流企業が無い。
向上心のあるアクティブな学生や優秀な学生は、
圧倒的に外に出る可能性が高い。
一度外に出て、パワーアップして帰ってきてもらう方がよっぽどいいのではないだろうか。
外の世界を経験して函館に帰ってきた人の話は面白い!
もう人口減少は当たり前の時代。
函館だけではない。
無理に外から入ってきてもらおう、帰ってきてもらおう。
は、一旦休んで、
今居る人に函館はいい街だと思わせることが
遠回りなようで、一番の近道であり、最善のはず。
今のままでは、外からは評価が高く、市民はその魅力を認識していない。
しっかりと着飾って、中身のないヤツになってしまっている。
それが今の『魅力度一位、幸福度最下位』が物語っている。
幸福度が高い地域は、
『未来に希望が持てる環境』かどうかだという。
しかも、幸福度は女性の感性に圧倒的に左右される。
男性はそんなに高くも低くもしないようだ。
函館は、家庭において女性が強い土壌だと思う。
ここは思い切って、女性を依怙贔屓することが一番近道なのでは?
幸福度が高く、世界の先進5都市にも選ばれている富山市は、
女性の採用数で公共事業の入札にも影響する政策を取っているらしい。
成功事例をとにかくとことん真似してしまえ!
補助金や助成金出して、成功した事例なんて聞いたことがない。
同じ発音で、『女性金』にして、何か優遇するのはいいかも。
やっぱり、嫁さんが家でニコニコ楽しくしてると家庭も明るく平和でしょ。
それが世の中でも市でも行政でも一緒。
上辺だけのご機嫌とりはダメだけど、
女性に未来が明るいと思ってもらえる函館になれば、
自然と帰ってくる人も増えるはず。
今でも、奥さんが道外出身者を連れて帰ってきている例も多い。
家庭が明るいと旦那も事業にも前向きに慣れて、
いい企業もできるはず!
まあ、どこでもやってる失敗例をなぞるより、
ちょっと思い切ったことやってみようよ。
『無関心10』より、『批判9、賛成1』の方が成功だと思いませんか?
街の人がこの街はいいよ!って思ってることが一番の宣伝効果。
移住したいな~と思っても街の人が
「やめたほうがいいよ」
「なんで来たの?」
なんて言ってると、移住したかった人達もやめてしまうこともある。
移住を考えると絶対に市民と交流してから来るはずで、
そんな話を聞かされたら、明らかに機会損失だろう。
「はい、お金出しましたよ!」
「色々、やってますよ!」
的な発想ではもうだめなのでは?
制度を作り、整えることも非常に大切だと思うが、
それ以上にしなければならないことが目の前にあることも忘れて欲しくない。
『制度を作って終わり』は、
これは、職務放棄に近いのではないのか。
対話をせず、制度だけ作っているだけ。
この制度があれば、函館に残りたい!
ってアンケートで大多数が答えたのだろうか。
そもそも、若者に向けて、どうやって発信したの?
浸透してるの?
この、技術者が自分の好きなようにモノを作って、
めちゃくちゃいいの出来たと思っても全然売れないのと一緒で、
どういう経緯でこうなったかは知らんけども、
やるならリサーチして、ちゃんと浸透するような発信も考えて、
これが結果的にどうなった、次はこう改善しようってとこまでいかないと
なんにもならないんじゃないの。
事業始めようとする人は、なにか助成金がないか、
市のホームページくらい見るでしょう。ってこと?
それとも未だに新聞見てるって思ってる?
若者が?
それよりも
SNSで応援してあげる、メディアで取り上げてあげる等、
発信の手伝いをしてくれた方がよっぽどいいかもしれない。
おじさんが会議でおじさんの意見を出しておじさんが決定したものではなくて、
ミレニアル世代の動向を掴んで、それに則したことが重要になるはず。
もっとコミュニケーションを取っていこう。
移住者についても、以前に相談しに行ったフランス人の方が、
『住むところを探したい』と言ったら、
『不動産屋にいけ』と言われて愕然としたそう。
何のための移住相談窓口だとのこと。
お金を使えるなら、そういったところに民間人委託で、
相談窓口にするとか、もっと積極的に市で空き家を
買い取る、借り上げる等して、提供する
なんてことはできないのだろうか。
函館に骨を埋める覚悟のある人なんてそうそういないのだから、
二拠点居住、たまに長期滞在する、なんていう人もどんどん確保できることも必要だ。
『お金だけ出す』のは一番楽な道に逃げている。
色々なところに根回しして体制を整える、
というのはとても骨が折れる作業だ。
市で出来ないなら、委託したっていいのだから、
もっと函館がより良くなるようにしていきたいと思う。