アーケードを救う   -函館 十字街 西部地区-

お世話になっているお客様から久々の入電。

 

久しぶりに緊張感のあるヒリヒリする依頼が舞い込む。

『ある建物が壊される可能性がある。それを阻止せよ!』

というもの。

実際にはもっとソフトな依頼だったが、

私には勅命に感じた。

「有難い。なんとかせねば!」

 

函館のいわゆる西部地区に唯一残る

十字街にあるアーケード。

その真ん中に鎮座する

1900年創業の呉服店『赤のれん』

1世紀以上続けてきたがついにその幕、

いや、のれんを下ろすこととなる。

場所はこちら ←をクリック

 

ずっと土地は借地だった為、当然解体して更地にして

地主に返すというのが筋。

なので、解体となるのはなにも不思議なことではない。

ただ単純に『嫌だ!』という声を私にぶつけてくれた。

 

ここが解体されるとアーケード街の真ん中がなくなり、

アーケードも繋がらなくなってしまう。

これは大変なことだと思い、

土地の所有者を調べ、なんの策も無しに次の日に訪問。

 

どういう人かもどんな考えかも分からず、

突撃訪問したので、ど緊張の中、

インターホンを押す。

かなり警戒されたが、最終的には和やかに話は進み、

売っても良いとの結果に。

策はなくとも思いをぶつけるとどうにかなるもんや。

ホンマかいな…。

 

とにかくなんやかんやで、土地所有者には売ることの了承を得た。

問題は、建物の所有者だ。

なんといっても引っ越ししてしまっているらしく、

電話は不通。家にいない。

どうしたもんか…。

なんとなく、隣近所に聞き込みでもしようかと現地に赴くと

シャッターが開いてる!

 

もうこれは、壊さないで使えと言ってくれているのだ!

と思い、突撃訪問!

すると、建物所有者は、解体費がかかるところだったので、

渡りに船ということで、まとまるならそちらのほうがいいとのこと!

 

超特急で契約の段取りをつけ、

無事、契約。

決済まではもう少しあるが、とりあえずはひと段落。

内部の家財道具も不要ということで、これから業者に処分を依頼するしかない。

色々あるから持っていけるものは使ってほしいとは思うが…。

 

別の問題発生!

金庫が業者では処分できない!

誰かこの巨大金庫必要な人おらんかね~。

 

といっても壁を壊さないと出せないレベルだが。

 

とりあえず、西部地区の街の景観を1つ守れたかなと。

一人で優越に浸る。

 

こういった依頼なら大歓迎なので、どしどしください!

使ってなさそうな空き家を購入したい!

なんていう話もぜひぜひ!

うまくいくかどうかは分かりませんが、

アタックする度胸とフットワークだけはいいですよ!

 

メールアドレス

atat0114@gmail.com

お電話の方は、会社(中沢宅建)に下さい!

担当谷口まで

0138-53-5432


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