都市機能を市街地に!
コンパクトシティを目指し、産業道路の内側に都市機能と住宅街を集約するというもの。
確かに交通機関や商業施設、医療機関とそのほうがよりよいはず。
ただ、理想論が先走った感がある。
以前からも希望としては大いにあったようだが。
そして、石川に区画整理、日吉に大型造成地と
産業道路の上でどんどん住宅街を推し進めている『今』!
「その話するんかい!」
まあ、なんでもかんでも否定もよくないので、
これが成立するなら函館市にとっては非常に良いことになるはず!
実際に以前に旭町にお住いの方が、
風呂の無い家に住み、車を持っていない生活を送っており、
だいぶ高齢になり、スーパーも病院も銭湯もないことから、
引越を検討したいという話があった。
これは、この方に限った話ではないだろう。
市役所は街の中心のはずだが、その中心地に商業施設が無い!
なんてこった!
どこに向かって市政を行っておるのやら…。
と、どうしても思ってしまう。
思う方向は賛成できる内容ではあるとして、
内側に居住してもらうよう促すために
空き家問題が以前から騒がれる中、
空き家の多い西部地区の再整備をしようとのこと。
再整備が具体的にどうかはわからんが、
空き家を活かした有効利用だと思いたい。
函館市は空き家バンクには興味ないんかね。
これについては、わが故郷である徳島県が面白いことを始めよった。
『お家長生きプロジェクト』なるものである。
「自分が去った後に家が空き家になってしまう可能性のある町内の住人が事前に登録しておけば、
空き家になった際に同町が賃貸や売買などの手続きを支援するという、
臓器提供ドナー登録に似た制度となっている。」とのこと。
空いている家に対してのアプローチは多少あったにせよ、
まだ住んでいる家に対してであることが、面白い!
が、とても有効な手だと感心した!
そして、民間というかNPO法人がその運営を町と連携して行う!
素晴らしいことだな。
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函館は現在函館に住んでいない人が所有者という状況がすでに非常に多い。
持主にあたろうとしてもどうやってもそこまでたどり着かないということがほとんど。
『空き家を利活用しよう』という思いがあるのであれば、
行政にもぜひ、協力してほしい。
以前に「固定資産税の納付書と一緒に文書を同封してほしい」
と持ち掛けたが、全く相手にされなかった。
税金の徴収はできているのだから、なんとかそのあたりの工夫をして、
今後の活用についての意思表示を確認するシステムが欲しい。
『ガーデンシティ構想』なる素晴らしいものもある。
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西部地区を『ビバリーヒルズ』にするという市長の話も
十字街地区に大型の病院や高等教育施設を配置する等、
具体的な構想もある。
学校の跡地を使うという話も出ているので、
以前に博物館としての利用をすると言っていた青柳小なのか。
いづれにしても小中学校の合併がとても盛んにおこなわれているので、
貴重な大型物件を有効利用する方向で進んでほしい。
本州では成功事例もいくつか聞くので、
廃校の民間による利用もなんとか推進できないものだろうか。
とにかく、函館は観光産業が第一で、その観光は西部地区が中心であり、
歴史的な街並みを見に来る観光客が非常に多いということ。
その街並みを形成しているのが、今ある建物で、古いから壊すのではなく、
それを街並みの財産として活かしていかなければ、函館の価値は下がる一方だということを
もっと函館市民の人に理解してほしい。
そして、その空き家の所有者にもその建物が観光を支えていることを認識して、
ぜひ、活用する方向で検討してほしいい。
やむを得ない場合もあるが、一度、相談をしてからでも遅くないはず。
先日、西部地区のある場所で、
解体がスタートした物件をある人が見て、
その解体を中断させて、持ち主に交渉の末、
物件を購入し、リノベーションを行うことになったという話を聞いた。
なんとも微笑ましい話。
潜在的に物件を探している人はたくさんいる!
古かろうがそれを保持する技術を持った建築士もいる!
そして、古いからこその味、古くなければ出せない味、唯一無二の存在感、
それを求めている人もいる!
そんな建物は、解体されてしまったら、二度と見ることができない。
『一点もの』としてこだわりたい。
そんな活用もあっていいと思う。