マチを歩いてみる -大町-

今回は、『大町』を歩いてみました。

大町といえば、緑の島があり、鎖国時代に海外渡航をし、

大河ドラマにもなった『八重の桜』の八重の夫でも注目を浴びた

新島襄の海外渡航記念碑もある。

その当時は、どんな景色だったろう。

当然、緑の島は無い。

 

大町界隈は賑わっていた当時、『中浜』と言われ、海産業が盛んだった。

現在はその賑わいは無く、どちらかというと静かな港町となっている。

ただ、ポツポツと古民家を利用した素敵なカフェ等が点在している。

上記航空写真は、1975年の大町近郊。

この時も緑の島は無い。

そして、

この航空写真が現在。

色合いが違うので少しわかりづらいかもしれませんが、

よく見てみると空き土地がないくらいびっしり家が建っている。

家を建てるのに接道の要件や今ほど駐車スペースも無く、

路地を通った奥の家も普通にあったので、

時代という考え方も当然あるが、

大きな駐車場や利用されていない空き土地があることは寂しい限り。

せめて主要な通り沿いには店舗等で賑わってほしい。

以前は中浜として賑わっていたのだから、

今後も復活できるはず!

 

今回の街歩きのきっかけは、

旧室屋(新しい名前は『開港庵』)をこの度、買って頂き、現在リノベ工事真っ最中の建物で、

一部を店舗として募集することになったのが始まり。

その旧室屋を出発地として歩いてみた。

これから新しくなるので、親しみを持っていただくために開港庵で統一したい。

その開港庵はどちらかというと、末広町に近い場所で、

金森倉庫からも徒歩5分と好立地。

 

まずは、金森倉庫に向かって歩いてみる。

石畳って雰囲気あってええなぁ。

 

すると、海上自衛隊がすぐ現れる。

そこには看板があり、『箱館運上所跡』とある。

いわゆる税関の前身だ。

1859年から1968年に海岸町に移るまでは税関として機能していた。

看板の下部に当初の建物が載っているが、

木造ルネサンス風の洋風建築とあり、1972年に取り壊されているが、

非常にもったいない。

 

ただ、この地区にはこういった建物が、

取り壊されず現役で活用されていることも多い。

先にそちらを紹介すると

まずは、

最近新しく生まれ変わった

ホテル『HakoBa函館』

昭和初期建築で、当時は安田財閥の安田銀行からスタート。

富士銀行 → ホテルニューハコダテ

となっていたが、最近は空き状態だった。

 

もう景色の一部になっているが、

こちらは、旧函館貯蓄銀行で、大正時代の建物らしい。

現在は、SECさん所有。

こちらは、旧第一銀行で、その後ジャックス本社。

函館を代表する全国区の会社。

こちらも大正時代の建物。

こちらも元銀行で、SECさん所有。

旧百十三銀行で、やはり大正の建物。

こういった旧銀行シリーズも結構面白い。

函館といえば、和洋折衷の2階建て住宅というイメージもあるが、

こういったその当時の有名な建築家の建物なんかも意外と見どころ。

もっと押せばいいのに…。

 

こちらは旧金森洋物館。

現在は、『市立函館博物館郷土資料館』

茂辺地煉瓦を使った建物で、明治の大火でほとんどが

焼けた中、ここが唯一残ったといわれている建物。

夜も雰囲気があります。

 

などなど。

 

こういった歴史を生き抜いてきた建物はぜひ、

活用して函館の風景や顔としていきたい。

 

さてさて、街歩きに戻りますと、

海沿いに佇む白い建物は、シーフードレストラン『しろくま』

店内にはしろくまが出迎えてくれます。

道を挟んで向かいには、

100円クレープの『GINJY’s』

他には、

漁業にまつわる会社が続々。

 

金森から大町に行くこの道はなんかきれいにする工事が

進んでいた気がしたんですが…。

終わったんです、か、ね…。

全然きれいには…。

これからかな!

そんなこんなで徒歩5分で西波止場到着

また、歩いている途中で、

ふっと現れる道路からは、必ず函館山が見える。

これも1つ醍醐味。

色々眺めながら、函館の街を歩いてほしい。

 

少し気になる建物が、

素敵な建物がウイニングホールの隣に建っているが、

函館大学の所有となっているのだそうだが、

どうやって使われているのだろうか。

有意義に利用してほしい。

 

電車通りに出ると先ほどの旧金森洋物館の隣に

昔ながらのラーメン屋『西園』

余談だが、カレーのおいしい店を知人に聞くと

西園のカレーがおいしいと教えてくれた。

ラーメン屋のカレー!

行きたい!

けど、まだ行けてない!

もっと、余談だが、尺八の世界というポスター見て、

昔、習っていたのが懐かしく…。

 

明治から続く呉服屋さんや

雰囲気のいい『きんぎょ茶屋』

北消防署末広出張所

消防には見えない建物。

北…。北?

もはや北ではないな。

ココにもありました。

大正の建物。

元日本銀行で、現在は、『北方民族資料館』

などを通りすぎ、

基坂に差し掛かると

『相馬株式会社』

存在感ありますね~。

 

緑の部分だけかと思うと蔵のような白い建物もくっついとったんや。

 

そして、基坂の下には看板が、

『擬洋風建築物群』となっている。

やはり、西洋文化が入ってきたことによる影響が大きいと書いてある。

 

さらに電車通りを進むと

蔵を使ったペンション『じょう蔵』

そして、その前に

『高田屋本店跡』という石碑。

高田屋嘉兵衛の本店がここにあり、その裏はすぐ岸壁だったらしい。

さらに進むと

昔ながらの商店

『小林写真館』 ←をクリック

石川啄木も家族写真を撮りに通ったらしい。

明治35年創業の現存する最古の写真館とのこと。

予約を受けての撮影のようですので、行かれる方はまずお電話を。

ツルハドラッグも西部地区に倣って、

色を濃くして目立たなくしてる?

大町の電停

郵便局

カフェ『キャロット』

 

そして、

海側の通りへ

旧函館西警察庁舎

現函館臨海研究所

大正期の建物だが、解体をされてしまい、当時のままに復元された。

『片野電気サービス』

ラーメン屋『福々亭』

ちょっと海側に行くと

使われているのかよく分からない倉庫

あの階段はどこからどこへ?

釣りやボートの楽しみは港町の醍醐味

こういった素敵な建物もたまに出会う。

『おぐま冷蔵』

『富士サルベージ』

とやはり海にまつわるお仕事。

その横には、見事に復元した

『港の庵』

 

その向かいには

『緑の島』

その新島襄からとった名前の

『ジョー』というカフェがあったが、

最近閉店をしてからは、次が決まっていない。

隣は

『モスツリー』

ここのパフェはおいしかったはず!

 

そこから少し行くと

『開港庵』

オープンが楽しみ

 

なんとなく、街歩きが『建物探訪』っぽくなってしまったが、

非常に魅力的でポテンシャルを感じる大町。

また、金森倉庫や

元町公園

イギリス領事官

旧公会堂

緑の島にも近く、花火の時は最高の宿になるだろう。

 

そこにカフェやレストランをオープンして、

大町事態を新たな『中浜』としての復活の一助に!

いかがでしょうか。

 

近日中に情報をUPします!

 


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