トオリドマノコミンカ -函館 豊川町 古民家-

金森倉庫や明治館は函館の観光地のど真ん中。

『豊川町』はその半分を受け持っている。

 

今回は、その豊川町にある物件を紹介したい。

場所は、観光ど真ん中の明治館から電車通りに出る間に位置する。

二十軒坂通りと電車通りの間で、かつては商家が立ち並んでいたであろう

エリアにある。

その通りを見渡すと面影を残した建物とまだまだ現役の建物が

混在している。

そんな中、今回ご紹介する

物件の場所はこちら↓

周辺の情報は、以前にご紹介しましたので、

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建物の外観はこちらです。↓

これじゃなんとなく、分かりづらいのですが、

シャッターを開けるところから、

ワクワクが止まりません。

シャッターを開けて、まずはこの重厚な趣のある

ガラスの4枚扉が出てくる。

秋口には、蔦がいい感じに絡まって、

四季の顔を見せてくれました。

 

さらに中に入るともっと衝撃が

昔でいう番頭さんがいた『番台』がお出迎え。

番台に向かって左側には、小上がりの畳座。

ちょっとした応接や商談はこちらで行っていたのだろう。

 

番台の中は床が落ちてしまっている。

その番台の奥には

『ビルトイン金庫』!

こういうのも味がありますね~。

 

番台の隣にはちゃんとした応接室も完備されている。

 

そしてそして

今回のタイトルにもなった

『通り土間』

なかなか最近ではお目にかかれない!

なんともこれがいいですね!

結構な長さの通り土間で、長さは8間半もある。

私の手書きですみません。

そのちょうど真ん中あたりに天窓があり、

ちゃんと明かりを取る設計になっている。

正面玄関から入ると右側に通り土間があり、

こちらを進むと裏玄関に出る。

今回の物件は、二方向を道路に面している為、

非常に重宝したのだろう。

裏玄関を出ると倉庫もあり、

商売と生活の両立をしていたのが、見て取れる。

もし、この物件を活用するとした場合、

住居兼店舗としての活用も十分。

2つの玄関、さらには2つの階段があることで、

宿としての利用としてのプライバシーもよく活用できるのでは。

 

中に戻ると

番台の裏が和室が2間並ぶ

そして、お仏壇を置いていたであろう和室も続き間になっている。

そして、広縁からの中庭

そして、階段と水回り、納戸、仏間の隣にはちょっと小さめの部屋もある。

 

2階に進むと

すぐに和室が2間続きになっている。

素晴らしい欄間が入っていたのか、

撤去した跡があり、それを外すのに一部解体した

残骸が下に落ちている。

廊下からは中庭が望める。

この建物の2階はとにかく廊下の配置が絶妙。

廊下から極力、部屋の扉が見えないようになっている。

住宅として考えれば、多少無駄の多い作りなのかもしれないが、

今後、各部屋を『宿』のように個別で使うとした場合、

活きてくるのではないだろうか。

 

ここからは、1部屋ずつに区切られた部屋が続く、

函館ならではの和洋折衷造りで、

窓が経て上下スライドになっている。

格子や窓枠自体も立派なもの。

向かいの廊下の窓も同様の窓。

手摺のアイアンともマッチしている。

その奥の和室は、また広縁のような廊下からの出入り。

ちょうど正面側の応接室上に位置する。

空きには外壁を蔦が覆い、

室内からも紅葉が愉しめる。

2階の最後の部屋は、大きめの洋室。

扉も2枚の両開きで重厚感がある。

 

そして、1階に下がる階段がある。

ちょうど番台の裏側になる。

 

間取としては以上になる。

 

細かく見ていくと

正面玄関の天井がいい感じ

窓の面格子の形状がちょっと不思議

コート掛けのデザインもいい

こういう分電盤も魅力

この穴はナンダ

見通せる

 

そんな全体的にも部分的にも素敵な古民家。

以前は、米屋だったとか、そうじゃないとか…。

築年数は80年とかもっと経つとか…。

不明なことが多くてすみません…。

どういう再生の仕方が適しているのかは分かりませんが、

民泊新法も6月に施行となりますし、

上手く区切られた間取を生かして、

民泊、ゲストハウス等の利用や

シェアオフィス、コワーキングスペース、

などなど。

今のままでも上記のマーカーのように区切れます。

水回りを増やす等のこともあるとは思いますが、

活用としてはいかがでしょうか。

 

他にもぜひ、色々と見どころがある物件です!

ぜひ、この建物を復活させて、活用して頂ける方、

ちょっと興味がある方、この人ならしてくれそうという人を

紹介してくれる方、

まずは、なんでもご相談ください。

 

『夜景の街、函館』を復活させ、

札幌に取って代わられた三大夜景に返り咲かせましょう!

その為には、家に火を灯して、

街にも夜景にも明かりを増やしてほしい。

 

ぜひ、ご検討を!


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