マチを歩いてみる -豊川町-

今回は、『豊川町』を歩いてみました。

 

豊川町とは、こういう表現でいいかは別として、

タテが電停『十字街駅』から『魚市場通』までで、

ヨコが『ラビスタ』から『龍谷幼稚園』手前まで。

 

今回は、金森に近いところの物件のご紹介の為ということで、

電車通りから金森付近を歩いてみました。

昨日は、とんでもない降雪でどうなることかと思いましたが、

ガラッと今日は好天に恵まれ、

勝手に

『街歩き』日和でした。

 

まずは、

『はこだて工芸社』辺りからスタート

工芸社の建物は

映画『世界から猫が消えたなら』で

ミナト座という映画館になって登場してましたね。

佐藤健と最近結婚報道のあった宮崎あおいでしたね。

この建物は昭和10年建築で元々は卸問屋の建物を活用し、

工芸作家の作品展示や販売を行っている。

角にはアールを利用し、縦長の窓がバランスよく配置された

素敵な建物ですね。

その前には『十字街電停』

そして、セブンイレブンに交番、脳神経外科が交差点の角を占める。

 

ここから電車通りを『魚市場通』に向かって歩く。

左側に見えてくるのが『旧 函館商工信組』の建物。

現在は、『プティ・メルヴィーユ』さんの工場として活用。

ここの売却にかかわったので、思い入れが深い。

建物内部も結構見るべきところがたくさんあった建物。

外観もタイルの袖壁で装飾し、地下も作っており、

当時は結構モダンでお金がかかった建物なのが分かる。

天井もかなり高く作られている。

ここで、初めて銀行の金庫の中に入るという貴重な体験をした。

今は、金庫が冷凍庫に変わっているらしい。

 

さらに歩くとイエログローブが見えてくる。

その間にオシャレな美容室

イエログローブの向かいを少し入ったところに

『花かるた』という居酒屋。

天狗のお面の付いた看板が目に付く。

実は、昔、北海道における花札の総代理店だったそう。

元々の所有者は麻雀を函館に普及させたともいわれている。

なかなか趣のある建物。

電車通り沿いはマンションなど高い建物が多い為、

少し目立たないが、逆に隠れ家な感じが

当時のエピソードも手伝って良い雰囲気なのかもしれない。

 

そして、豊川広路というグリーンベルトに出る。

このグリーンベルトが至る所にあり、雰囲気が出てるというが

大火の多い函館の防火林としての意味合いというのも

知るとおもしろい。

 

なにやら石碑がたくさんある。

旧地蔵町の石碑に始まり、

北海道警察官派出所発祥の地と交番の第一号のようだ。

そして、北海道写真発祥の地

なんと明治より前に写真屋を木津という人が始めていたらしい。

写真屋の走りは長崎、横浜に次いで函館と

やはり貿易港なだけあって、外国の文化が入りやすいようだ。

街の歴史は敵わないが、写真の歴史は日本の中でも古い。

 

そのグリーンベルトを金森に向かって歩くと

遊具のある所で、雪まみれになって子供たちが遊んでいた。

こういう光景を見るととても

心があたたかくなる。

さらに進むと『豊川稲荷神社』

鳥居から結構距離がある…。

 

少しより道をすると

『函館酒販会館』というのが出てきた。

こういうのもあるんですね~。

さて、豊川稲荷に向かうと途中に

『かまくら』発見!

南国育ちの私は見るばかりで一度も作ったことが無い。

雪合戦もやったことが無い。

大学時代にしきりにみんなを誘ったが、

高校球児でしかもピッチャーだったことが仇となり、

誰もやってくれない…。

それはさておき。

豊川稲荷到着。

やはり昭和9年の函館大火の影響を受けたよう。

その大火で4回目の焼失。

と、大火をすべて受けてきた歴史。

今の建物は昭和15年から。戦前ですね。

ちょっとお参りを。

前にも触れたが、北海道で冬のお参りに手水舎が使えないが、

手は洗わんでええの?

お賽銭箱がちょっと変わってた。

フタ付き!

豊川稲荷の社務所も雰囲気のある建物

 

いよいよ二十間坂通りに出た!

天候が良く、函館山もきれいに見えましたね。

ちょうどお昼頃に行ったので、

あじさいのラーメンが食べたいな~と思いましたが、

ちょっと時間が無く、スルー…。

ここら辺は『ザ・観光地』ですね!

 

この明治館の通りを挟んだ向かいに

『紫ぜん』というフレンチがある。

建物の趣もとてもいい。

明治後期の海産物保管の土蔵を利用したお店らしい。

入っていく入口はレンガ造りなのも素敵だ。

その並びに『ボーダー』という

無国籍料理のお店もある。

こちらは一度行ったことがあり、

とてもおいしかった。

 

さらに進むとお待ちかね。

金森倉庫到着です。

正面のツリーが無いですね~。

当たり前ですけど…。

ここの通りは2棟の歴史的建造物が並んで建っており、

存在感がありますね。

この通りは三角屋根の建物がほとんどで、

道路からの建物の離れがほぼ均一できれいな印象ですね。

一般の住宅街ではないですが、

こういう通りの雰囲気が好きですね。

昔の武家屋敷や城下町を残した街並みなんかは今でもこうなっていたり、

ヨーロッパなんかは当然のように街並みが色合いも含めて、

揃っていてキレイ。

日本の住宅街も全部は当然無理としても観光エリアや

景観として重要なところなんかは規制をするべきなんじゃないかと思う。

 

この話は長くなるので、

さておいて、

人力車がこの真冬にも走っている。

歴史的な背景なんかも説明しながら観光地を回っている。

この光景はいつもいいな~と感じる。

 

この日はほんとに好天に恵まれ、函館山もすっきり。

土曜日だったが、やはり冬は少し観光客が少なく感じる。

観光をメイン産業に飛躍するとしたら、

この冬の囲い込みが当然の課題だろう。

 

初めて知ったこと!

『日本最初の気候測量所跡』

という看板。明治5年らしい。

先ほどの写真屋も日本の走りで、気候観測も最初。

意外と函館は本州より後発ながら、最新のものが入ってきている。

そして、最古のものもたくさんあるのも驚いた。

『日本最古のコンクリート電柱』

他にも最古の観覧車、競馬場も最古らしい。

 

金森の途中から末広町に変わってしまうが、

そこはご愛敬で。

 

ちょっと金森から離れようと歩いていると

子供が歩いているのを横から携帯で必死に動画撮影をする

お父さんがいた。

ちょっとほっこりした。

 

そして、この辺りは歴史的建造物や古民家のオンパレード地帯。

築100年近辺の建物がここを支えているということは間違いない。

全て残してなんとか利活用をしていきたい。

 

そして、電車通りに帰ってくると

北洋銀行 北海道銀行 まちづくりセンター

 

セブンイレブンと北洋銀行の間に

『坂本龍馬』

ん…?函館来たっけ?

と思いますが、向かいの坂本龍馬記念館で謎が解けるようですよ。

『幕末占い』なるものがある

 

カルチャーセンターも2棟あり、

ここはどういうとこか良く分からんが、

なんやらいっぱいできるらしい。

 

電車通りって絵になりますね~。

写真の技術は別として…。

 

今回の街歩きは以上です。

近々、店舗として宿として利活用してほしい物件を

ご紹介する予定です。

 

よろしくお願いいたします。

 


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