アマルモノとタリナイモノ -函館 空き家 学童-

3戸に1戸が空き家に…。

と、この本でも書かれている。

 

函館はもしかするともっと多くなる可能性を

秘めた街なのかもしれない。

土地、家を売ってほしいという依頼が

函館在住よりも函館以外の札幌や特に多いのは関東圏。

 

「相続で受けたが、函館に帰ることがなく利用しない」

 

という内容が多い。

相続人がすでに函館を離れていることを強く感じる。

ただ、悲観的じゃないことも少しずつ起こり始めている。

このことは別でもまた。

 

今回お話したいことは『空き家』について

以前に放置空き家が『特措法』施行となっても2年間

解消の兆しが見えず…。

とのこと。

やはり、単なる『通達』のようなもので

ペナルティや不利益にかかわることではない場合、

法整備をしても動かないということだ。

 

まあ、当然といえば当然だ。

固定資産税が急に上がって驚いてから動くかどうかといったところか。

法律が変わったことを知って敏感に行動する人が

一体何パーセントいるだろうか。

自らの利益になることとなれば、すぐ動くだろうけど…。

 

法整備したから改善されていくだろうと本気で考えての措置だとしたら、

マヌケだな~と思ってしまう。

 

1つ制度としてできたことは

入居断られやすい高齢者、低所得者向けの貸家とのこと。

どうなんでしょうか。

政策を考えるのはいいことだが…。

 

実際、今まで動かなかった人たちがいくらバックアップがあるとは言え、

高齢者、低所得者向けをすんなり受け入れるのか。

悪く考えると

「もし、亡くなったら…。」

「相当汚く使われたら…。」

などなど。

どのくらいの勝算があって、どのくらい見込めているのだろうか。

しかも、耐震性も備えるとなるとかなりパイ自体も減る。

補助金だしても…、ねえ…。

住んでいる高齢者のケアも含めた包括的な体制が絶対条件ではないか。

 

また、自治体で借り上げてしまっての利用となれば、

納得もできるかもしれないが難しいか。

 

それであれば、もっと社会貢献になることや支援体制を備えていかないと

「じゃあ、やるか」とはいかない。

 

現在、函館は

『空前絶後』の

小・中学校合併ブーム。

それにより、学童保育施設不足が起こるという、

相変わらず起こってみてからうろたえる感じ。

 

余るものがあれば、足りないものがある。

ただ、そこにモノ、ハコはあるのだから使うことはできないのだろうか。

 

『学童施設に空き家を使う』

のであれば、所有者も貸してくれるのではないだろうか。

子供の為、

地域の為、

地元の為、

と繋がっていくことに関しては協力してくれそうな気がする。

 

共働きも多く、なかなか隣のおばさんに子供を預けるという

地域社会でない時代。

どうしても確率された施設を利用するのが当たりまえ。

学童施設や地域交流の場、何かと使いようはあるのではないか。

 

前にも少し述べたが、空き地は冬の雪捨て場としての利用や

町内会のバーベキュースペース等の利用としてとか、

考えてもらえないだろうか。


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